画面のロックの仕方が判ったとして、いつも画面のロックを忘れないですることができるでしょうか? 席を少し外す時でも必ずロックするなら、それは素晴しいことです。しかし同じ部屋の本棚の本を見るため等にいちいちロックするのは面倒に感じることがあります。しかし、本を見ている時に人に呼ばれて緊急の用を命じられたりするかもしれません。また、ロックし忘れることもあるでしょう。そういう場合に備えて、自動で画面をロックするようにしておきましょう。
Xで良く使われる自動ロック用のツールにはxautolockがあります。xautolock-pl15.lsmによると、
が配布元です。
xautolockはデーモンとして動き、入力が一定時間ないとlock用のソフトウェアを立ち上げます。~/.xinitrcや~/.xsessionrcに起動するよう書いておき、xinitにXの起動時やxdmを用いたlogin時に自動的に起動する用にしておくと良いでしょう。lock用ソフトウェアのデフォルトはxlockです。私は~/.xinitrcに
if [ -x /usr/X11R6/bin/xautolock ] ; then
if [ -x /usr/X11R6/bin/xlock ]; then
/usr/X11R6/bin/xautolock -secure -locker "/usr/X11R6/bin/xlock -nice 19" -time 5 &
else
xclock &
fi
else
oclock &
fi
と書いています。-timeオプションでxlock起動までの未入力時間を5分にしています。-secureオプションについてはオンラインマニュアルを御覧ください。
xautolockが標準でインストールされていない環境は多いと思います。システムにソフトウェアをインストールする権限のないユーザは自分のホームディレクトリ下等でコンパイルするか、管理者に頼んでインストールしてもらいましょう(他のソフトウェアについても同様です)。また、すべての環境でxautolockをインストールしたり頼んだりすることはできない場合もあるでしょう。またxautolockで用いるlocker(画面のロックのためのソフトウェア)が環境にないかもしれません。普段xautolockに慣れていると、このような場合ついlockするのを忘れてしまうかも知れません。xautolockやlockerがなかった場合、なんらかのコマンドを実行するよう~/.xinitrcや~/.xsessionrcに書いておけば、lockのし忘れを防ぐことができるかもしれません。xautolockやxlockがなかった場合xclockやoclockを立ち上げているのはこのためです。(もちろんxclockやoclockがすべての環境にあるわけではありませんから、これは完璧な対処ではありません。)
$Id: X3.html,v 1.1.1.1 2001/09/03 03:51:10 haruyama Exp $